あの頃の想い出17

最古の記録は奈良時代、

という歴史ある日本犬でありながら、

現代の日本ではめったにお目にかかれない犬種、狆。

ペキニーズに似た顔立ちをしつつペキニーズより足が長く、

パピヨンに似た柄をしつつパピヨンより鼻が短いその姿、

そのミックス犬と間違われたことは、

実は一度や二度ではありませんでした。

「パピペキ」とまるで早口言葉のような名前か、

「ペキヨン」とまるで昔のお薬のような名前で呼ばれると、

「なんか可愛いしそれでいいか」と思ってしまう父なのでした。

最近のドッグランは、事故防止のため

小型犬エリアと中・大型犬エリアに分かれていることが多いですが、

超小型犬であるピノさんは、

なぜかいつも中・大型犬エリアの方へ入ろうとするのでした。

もちろん抱っこで小型犬エリアへ強制連行されるのですが、

降ろされるや否や、

中・大型犬エリアとの境のフェンスにまっしぐら。

立ち上がって「こっちこっち」と大きなわんこを呼び、

頭だけで自分の体ほどもある子たちと、

フェンス越しに鼻ツンしないと気が済まないのでした。

母は「絶対自分のサイズわかってない」と思ってました。

あんずさんが登場する第34話はこちら

ピノさんが登場する第35話はこちらこちら

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